奥出雲町遺産 第9回認定

最終更新日:2026年09月18日

【認定No.87】原田八幡宮(推薦:三沢地区原田自治会)

No.87 原田八幡宮

 本宮の御祭神は「誉田別命」(ホンダワケノミコト)で応神天皇や八幡神として知られています。

 元宮は、三沢村大平に鎮座されていましたが、明治40年に三澤神社の境内に移転鎮座されたようです。大平は、源氏の流れを汲む三沢氏の館跡と隣接しており、八幡神が源氏に代表される武士の守護神として崇められることから関係が伺えます。

 三沢村郷土史には「加藤清右衛門、独力にて建設して、社領の山林田畑を寄進する」と書かれており、当時地主であった加藤氏により再建されたと思われます。地主が吉田村の田部長右衛門に代わった後も管理は引き継がれ、地主が崇敬人として維持管理を行いました。その後、時代の流れと共に地主から原田の氏子による管理に変わっていきましたが、地元の崇敬人から「御神鏡」「金幣」「御鉾」の特殊寄付を受けるとともに、信徒総代が設置されるなど、強い信仰により守られてきました。

 現在は、原田の氏神様として自治会全戸が氏子になってお守りしています。祭日の11月25日には神職を迎えてお祀りを斎行しており、例祭には、御神札・御切餅が授けられています。

 

【認定No.88】萩森蔀公の石碑(推薦:三沢地区四日市自治会・河内自治会)

No.88 萩森蔀公の石碑

 四日市の一畑薬師さんを挟んだ竹林に、一基の石塔が在ります。刻んだ文字は摩耗していますが「篤實院殿」と書かれています。また、河内の常高寺の参道に「篤實院殿顕義忠居士」と書かれた小さな石碑が建っており、同一人物を祀ったものであるとわかります。戒名を手掛かりに調べた結果、伊予国宇和島藩の武士で「世直しの神様」、「眼病平癒の神様」として祀られている萩森蔀藤原宏綱(文化10年2月9日、行年36才)と判明しました。

 どのような経過で、三沢に祀られているのかは残念ながら不明です。しかし、三沢城最後の城主為(ため)虎(とら)の曾孫である三沢初子の三男、宗贇(むねよし)(1655~1711)は宇和島藩の第3代藩主を務めており、不思議なご縁を感じます。また、萩森の名前は三沢城跡に萩森口として残っており、萩森(はぎもり)蔀(しとみ)公が由来となっているのかもしれません。時を経て突如現れた「世直しの神様」は地区の宝物として大切にされています。

 

【認定No.89】大吉の大年神社・荒神社(推薦:三沢地区大吉自治会)

No.89 大吉の大年神社・荒神社

 大吉自治会の中心に当たる中山に、大年神社と荒神社が上下に並んで鎮座されています。昔、大年神社は大歳大明神社とも称しました。御祭神は立派な稲の実りを掌る神で農耕の神様です。大正から昭和にかけては蓮華の日(6月15日)がお祭りで参拝者が大麦一升ずつ持ってお参りするもので、地元では大麦祭りとも言って親しまれていました。

 この神社と荒神さんは昔から「願いが叶う神様」として信仰されています。行方不明になった牛を見つけることが出来たり、家族の病気が平癒したり、子供の合格祈願が叶ったなど、霊験あらたかな神様として評判です。

 現在は、大吉の数軒の方が当番制で荒神社のお祭りを執り行っており、合わせて大年神社のお祀りを行い「願いを叶えていただく神様」に感謝を捧げています。

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