世界農業遺産認定申請にかかる現地調査が行われました

最終更新日:2020年12月5日

 奥出雲町農業遺産推進協議会は、世界農業遺産認定に向け、本年7月に「たたら製鉄が生んだ奥出雲の資源循環型農業」の申請を農林水産省に行い、9月18日に一次審査を通過しました。

   

 

 これを受け、12月1日に世界農業遺産等専門家会議の広田純一委員(岩手大学名誉教授)が来町し、現地調査が行われました。広田委員は、福頼や稲原の棚田、稲作・畜産を営む農家などを訪れ、鉱山跡地を棚田に変えた歴史や農文化、資源循環型農業の状況などを調査されました。

  

 奥出雲は、真砂土と呼ばれる地力の乏しい大地が大部分を占めており、農業生産に不利な土地であるが、役牛の堆肥などを利用することで肥沃な農地に変えたことや鉄穴流しで利用した水路やため池をそのまま利用して農業基盤が築かれ、仁多米をはじめとした農業が営まれていることなどを案内しました。

 広田委員は、「棚田の景観もきれいで、特に鉄穴残丘といった景観が特徴的である」と奥出雲町の印象について話されました。また、今回、鉄穴流しが行われた農地を奥出雲町の地図に示すなど、裏付けの証拠が充実したことを評価されました。

 令和3年1月下旬には、二次審査のプレゼンテーションが行われ、現地調査の結果も踏まえ、2月頃に世界農業遺産認定申請に向けた国内承認地域が発表されます。

 

 【奥出雲町福頼集落の鉄穴残丘】(かつての砂鉄採取の際、お墓や祠、ご神木などがあったため残された小山)

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