世界農業遺産の認定をめざして再挑戦

最終更新日:2020年7月27日

たたら製鉄が生んだ奥出雲の資源循環型農業

 去る2月18日(火曜日)奥出雲町農業遺産推進協議会が開催され、日本農業遺産認定後の取組状況、今後の取組方針と来年度の事業計画、世界農業遺産への認定申請について事務局から説明し、意見交換と協議が行われました。今後、世界農業遺産の認定をめざして申請準備をすすめることとし、委員全員により了承されました。《出席した委員12名(代理を含む)、欠席した委員6名》

【認定後の取組状況】  

 認定1年目は、昨年4月19日の「日本農業遺産」認定証授与式後、農泊の取組がスタートし、パネル展示やポスターによる日本農業遺産の周知、横田高校「奥出雲学」による農産品シールでのPRなどの取組がありました。

認定証授与式 農泊セミナー 大上ヱの里

パネル展示 横田高校生による農産品シール 語り部交流会

【今後の取組方針と事業計画】

 日本農業遺産保全計画(アクションプラン)の実行に向け、次のような事業を計画しています。

・協議会の運営、保全計画の進捗管理

・世界農業遺産への認定申請活動

・各種情報発信、メディア等によるPR活動

・ロゴマークを活用した奥出雲町産農産物のPR、日本農業遺産の認知度向上                          

・パネル展示、ホームページ等による情報発信・PR

・農業遺産に関する講演会等の開催【気運の醸成、地域住民の自信と誇りの創出】

 

【世界農業遺産の認定申請】

 世界農業遺産の認定申請の概要を説明し、今回の応募期間内に世界農業遺産への認定を目指して申請することが了承されました。今後、申請の内容を充実させ、本協議会委員から承認を得て、世界農業遺産への認定申請に係る承認申請書を提出する予定です。

【奥出雲の特徴】

 (1)鉱山跡地を棚田に再生した歴史

  鉄穴流しで砂鉄を採取した跡地は、水路やため池を再利用して次から次へと農地を拡大した。

 (2)自然と共生する農・林・畜産業

  地理的・気候的条件を生かし、水稲、ソバ、和牛、シイタケなどの林産物を複合的に生産した。

 (3)奥出雲の資源循環型農業の取組

  米づくりと牛飼いによる耕畜連携によって、有機質堆肥を水田に施用した土づくりで地力を高めた。

 

☆過去~現在~未来へとつなぐ 奥出雲の宝☆

 たたら製鉄は、鉱山跡地を再生した農地、循環利用される森林資源を土台として、農耕、畜産業、林業が有機的に結びつき、将来にわたって地域の人々に恵みをもたらす持続可能な農業システムを構築したと言える。先人たちの知恵や技術によって築かれた農業、環境、知識、文化、景観を再認識し、地域の宝として未来へ保全・継承していく取組が大切となります。

 

日本農業遺産ポスター

《奥出雲町農業遺産推進協議会の構成組織》

奥出雲町、奥出雲町教育委員会、奥出雲町議会、奥出雲町自治会長会連合会、島根県、島根県教育委員会、島根県農業協同組合、奥出雲町農業委員会、仁多米振興協議会、奥出雲町和牛改良組合、奥出雲町集落営農組織連絡協議会、仁多郡農業士会、奥出雲町健康食品産業生産者協議会、奥出雲町土地改良区、奥出雲町商工会、奥出雲町文化財保護専門委員会、仁多郡森林組合、一般社団法人奥出雲町観光協会

《会長》奥出雲町長 《副会長》奥出雲町議会議長、奥出雲町自治会長会連合会長

 

     

日本農業遺産」認定を活かした地域の活性化

そして、めざそう! 世界農業遺産(GIAHS)の認定

 

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