■たたら製鉄と菊一印   ■集成館展示物   ■可部屋の歴史   ■可部屋集成館概要


■第1,2コーナー(たたら関係資料)
武門を離れて鉄師の業に励んだ櫻井家は、優れた”菊一印の平割鉄”を創り出し、松江藩主の信頼も深く、歴代”鉄師頭取”の役を命じられました。松江藩は、領内鉄師に”たたら”で鉄や鋼を生産させ、それを藩で売りさばいて莫大な財源にしました。ここでは、松江藩の鉄山政策を見る歴史資料を展示しています。

■第3,4コーナー(塙・櫻井家系譜関係資料)
櫻井家の元祖”塙團右衛門”は、加藤嘉明に従って朝鮮に出陣し、関ヶ原合戦には鉄砲隊長を務め、後に大阪夏の陣で討ち死にしました。
嫡男平兵衛直胤は、母方の姓「櫻井」を名乗り現在に至っています。ここでは塙、櫻井家の系譜資料を展示しています。

■ 第4コーナー(士分格の日常関係資料)
櫻井家の日常は、武家と常民の中間的生活であったといわれます。それを、衣・食・住の諸具参考品を通して推測できるように、ここでは、土分格であった櫻井家の家紋付の衣装や、化粧及び髪飾り道具、能弁当、キリコグラス類を季節に分けて展示しています。

■第5コーナー(上方と交流文化資料)
櫻井家には、鉄の交易を通して京、大阪との文化交流も繁く、独自の地方文化を育てました。ここでは、京、大阪、堺などからもたらされた浮世絵と大皿、また染物類を季節に分けて展示しています。

■第6コーナー(櫻井家逗留の田能村直入関係資料)
櫻井家には、各地の文人墨客が訪れて雅趣の足跡を残しました。
江戸末期の南画家田能村直入もその一人で、前後2回も櫻井家に逗留して数旬を過ごし、家屋の佇まいを「清聴軒」と呼んで作画三昧に明け暮れました。ここでは直入の残した代表的作品と遺愛品その他関係資料を展示しています。

■第7コーナー(書院飾)
書院は、古い中国では講書・講学の場所とされてきましたが、武家の屋敷内にも居間と書斎を兼ねてしつらえる風がありました。ここでは清水寺の書院を模してあり、武家風櫻井家の関係資料を展示しています。

■第8,9,10コーナー(美術工芸品関係資料)
櫻井家には、第7代藩主松平治郷(不昧)公以来幕末まで、歴代藩主の来駕が前後6度にも及びました。不昧公の書「岩浪」をはじめ、その頃の御成調度の品は今も大切に保存されています。また櫻井家には、藩庁からの役向来駕も多く、その他の賓客高士もここに足を運びました。そのためか櫻井家には、書画や茶器をはじめ、優れた美術工芸品が残されました。絵画では、狩野派を中心に秀作がそろえられています。

※展示内容が変更になる場合があります。



鉄砲地鉄


義 経 刀


馬 具


野 点

 

 

 (館蔵品) ※館蔵品は順次展示しています。

 ■美術工芸資料

 櫻井家歴代にわたって収蔵されてきた巳術工芸品、絵画は、中国の宗・元・明・清時代の花鳥、
 山水画、我が国のものでは、室町時代の水墨絵、江戸時代の狩野派を主軸に、土佐流、琳派、
 四条派、南画など。
 明治11年櫻井家に逗留し多くの傑作を遺した南画家「田能村直入」の作品も多い。
 その他、茶の湯関係では、松平不昧公所持の井戸脇”有明”茶碗をはじめ、出雲地方の陶器類、
 また、武具類では、甲冑、馬具、鎌倉以来の作である古刀など。 −459点−  

 ■有形民俗資料

 松江藩主御成の際に用いた膳部類や調度品、桜井家の年中行事、冠婚葬祭や日常に使用した
 有形民俗資料(出雲簟笥、膳部類、重箱、弁当、酒器、陶磁器類の鉢、皿、茶碗、化粧道具、また、
 木綿の染や織など)。 −1095点−

 ■古文書・典籍

 始祖、塙團右衛門より今日に至るまでの古文書をはじめ、日本のたたら製鉄の歴史を明かす
 和鋼関係文書、松江藩との関係文書、殖産、自治に関する地下文書、教育文化の普及に用いた
 林道春訓點「四書五径」、歴史、地誌、医薬、教養、歌道、花道ほか、江戸時代の書籍など。
 −古文書994点 典籍1759点−

 ■和鉄鋼資料

 江戸時代より二百数十年にわたり我が国独特のたたら製鉄を操業し、良質の玉鋼の生産が行われ
 ていた当時の和鉄鋼資料(鉄師頭取任命書をはじめ御用札、幟、金屋子信仰、鉄山関係諸道具、山
 内通用札など ) −125点−