■たたら製鉄と菊一印   ■集成館展示物   ■可部屋の歴史   ■可部屋集成館概要


たたら製鉄とは、日本古来の代表的な製鉄方法であり、粘土で作られた角形の炉で木炭を燃料として砂鉄を製錬する手法です。
炉の下方から風を送って木炭を燃焼させ、十分に温度を上げてから木炭と砂鉄を交互に投入し、3昼夜かけて砂鉄を還元します。
その後角炉全体を壊し、還元された鉄の塊を取り出します。 これを「けら(濡)」といいます。このけらをこぶし大に砕いて、その破面の様子から玉鋼をスラッグやずく(銑鉄)などと選別します。
たたらでは現代の高温炉のようには温度が上がらず不純物も還元されない上に、不純物の含有量がきわめて少なく、さらには炭素含有量も日本刀の刃部とするのに最適で、高い品質をもっています。 このため日本刀の素材として現在でも珍重されています。
第3世直重が創り出した「菊一印」の銘鉄は松江藩に認められ、やがて第5世利吉は「鉄師頭取」の要職を拝命し、永きにわたり徳川幕府の製鉄業を支えました。

■たたら角炉(右画像)
たたら角炉は、日本古来の製鉄法「たたら」と同様、砂鉄を木炭で還元する炉で、炉をレンガで築くため操業の度に壊す必要がなくなり、連続操業が可能になりました。この方法で行うと砂鉄に含まれる鉄分をほとんど回収できる利点があります。
この角炉は昭和10年から櫻井家によって建設・操業され10年間に渡り約4000トンの銑鉄を生産しました。
 



木炭と砂鉄を交互に投入


溶けて流れでた砂鉄を回収