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| 松平不昧公をお迎えする櫻井家では、藩のお抱え棟梁を招き、公の休息の部屋に当てて、 「上の間」をしつらえた。 藩主の来駕はその後も続き、歴代6度に及んだ。 以来、上位職、高官、学者、文人など、賓客の訪れも多く、後年には更に”新座敷”を加えて 接遇した。 南画家「田能村直入」の逗留した屋敷も、この続きにある。 集成館や阿井観音堂では、それらの歴史を見ることができ、興深い。 *周辺の散策 春は遅咲きの桜が散ると、周囲は急に新緑に包まれる。 やがて青嵐が夏を誘い、水は日ごとに清冽を増して谷間に涼味を恵む。 そして、いつか秋の日差しに寿宝山が色付きはじめ、 ほどなく真紅の錦が辺りを飾る・・・。 新座敷の庭を楽しめば、伝説の観音渕にも足が運べ、向かいの若草山も望める。 鎮守橋から見る内谷の渓谷は嵐山に似て圧巻、神話の社からモミジ谷の散策も佳い。 その昔、京都の高野山から移されたモミジが、四季を問わず美しい... 清聴の滝をしばし眺め、左に下ると筆塚が近い。 嘗て櫻井家に逗留した南画家田能村直入ゆかりの碑で、隣に同じ由緒の茶室一条庵が並ぶ... 観音橋から緩い坂道を上れば、戦国の堯武将尼子経久との奇しき物語を秘める 阿井観世音堂が、歴史の里のロマンと求道の心を静かに語りかける... |
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